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‘ロック/ポップ全般’ カテゴリーのアーカイブ

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ハイレゾなロック進化論!!

ミュージシャン、作詞家、音楽プロデューサーであるサエキけんぞう氏のロック評論本。
1965年から1985年まで1年に1枚のアルバムを選出、計21枚のアルバムを深掘りすることで見えてくる、ロックの軌跡・ロックの進化を綴った本だ。

アーティストやバンドがどのようにアルバムを生み出し、そしてロックは生き長らえてきたか。アーティストの略歴やそのアルバムに至るまでの変遷、音楽的工夫や録音・ミックス技術、流行、ヒットチャートへの対応などを絡めて語られていて面白い。それはさながら「一番搾り開発秘話」とか「ウォークマン発明物語」みたいな、生き残りを賭けた企業の商品開発秘話を読んでいるような興味深さだ。

特に『マッカートニーII』でのポールの話は、まさにアーティスト生命を賭けた「リスキリングぶっつけ本番作品発表!!」といった趣で大変面白い。自分はビートルズやメンバーのソロに疎いので、このアルバムは未聴だけど、前後の作品も含めて聴いてみたい気にさせられた。また持ってるアルバムも本書に照らし合わせて聴き返したら、より深く楽しめるだろうし、音楽的興味も前後左右に広がるだろう。ロックファンの好奇心を揺さぶる本だ。

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ソウル・フラワー・ユニオン『ワタツミ・ヤマツミ』(1994)このブログを始めた時から、ソウル・フラワー・ユニオンは絶対に取り上げねばならないと思っていたのだが、延び延びになってしまっていた。僕が聴く数少ない日本のバンドで、これはセカンド・アルバム。

これは紛うことなき日本のロックの名作だろう。

こんな事を言うと、おいおい、今お前、日本のバンドは知らないと言ったばかりなのに (さらに…)

ファンカデリック『Maggot Brain』(1971)言わずとしれたファンカデリックの初期の代表作。僕の記憶が正しければ確か3枚目であったと思う。

まず、ジャケットのインパクトが凄いよね。ここはいったい何処なのだろう。僕は初めて見た時、特に根拠もなく宇宙のどこかの星を思い浮かべたけど。そして地面に埋め込まれたアフロ女の絶叫顔。荒廃しきって、他の生物は何一つ存在していない世界のように思える。このジャケを見るといつも、このアフロ女がズームアウトしていく画を思い浮かべ、 (さらに…)

ジギタリス『Ars Magna(アルス・マグナ)~大いなる作業~』(2010)このアルバム『Ars Magna(アルス・マグナ)~大いなる作業~』は、前回(といっても3月だけど…)このブログで取り上げた日本のロックバンド、ジギタリスの3枚目にあたる新作。5月に発売されて3ヶ月ほど経つけど、わたしは大変気に入ってしまって、今もよく聴いている。

前作の『SYZYGIA』は「相対する一対の物」というのがコンセプトで、本作は“錬金術”がモチーフとなった歌曲集とのことなのだが、主題から想像を大きく膨らまし、それを詩と音楽で描写する能力に秀でてるバンドのようだ。 (さらに…)

ジギタリス『SYZYGIA』(2007)

2010年3月29日 (月曜日)

img-syzygiaいやはや、ここ最近はキャプテン・ビーフハートのWEBサイトの制作に時間を割いていたので、ブログの更新はさっぱりおあずけとなってしまっていた。

そこで、久々に何か書きたいなあと思い考えあぐねたところ、今日は日本のバンド、ジギタリスの『SYZYGIA』をとりあげることにした。

実はこのバンドとの出会いはミクシーだった。たまたまこのバンドのメンバーの方のページを訪れ、そこから確かMyspaceだったかな、とにかく試聴できるページに飛んで聴いてみたというのが最初だった。 (さらに…)

シー・アンド・ケイク『Oui』(2000)

2010年1月22日 (金曜日)

img_100121ツタヤのポスト・ロックコーナーを眺めていたら目に止まったので、借りて聴いてみたら凄くよかった。

実はシー・アンド・ケイクを初めて聴いたのは、本作の前作にあたる『The Fawn』だった。確かミュージック・マガジンだったと思うが、発表当時、輸入盤レビューで紹介されていて、ジョン・マッケンタイアの在籍するバンドということで買ってみたのだった。でもあまり気に入らず、結局下取りにだしてしまった。 (さらに…)

ウィルコ『Yankee Hotel Foxtrot』(2002)

2009年12月21日 (月曜日)

img-091221久々の更新。いやぁ、ブログを始めた時は意気込んでたけど、ペースが落ちてきてしまった。やはり常に意識して何かを書こうと思ってないと途絶えてしまうね。

それでこれは、オルタナ・カントリー・バンド、ウィルコの2002年の作品。僕はウィルコについては良く知らないが、この作品はジム・オルークがミックスをした作品ということで聴いてみた。

これは一言でいって幸福な作品だ。 (さらに…)

img_091109この前、近所のツタヤでCDを物色していたら、このブライアン・イーノの紙ジャケ盤が目にとまった。よくよく帯を読んでみると、DSDマスタリングと書いてあったので、僕が持ってるCDより音が良くなってることを期待して借りてきた。

ブライアン・イーノはアンビエント・ミュージックの創唱者として知られるが、最初はロキシー・ミュージックに在籍していて、ブライアン・フェリーとの確執で脱退した。

これはロキシー脱退後のソロ1作目にあたる作品。 (さらに…)

Safe As Milk永遠のアヴァンギャルド、キャプテン・ビーフハートの1stアルバム。

後の代表作『トラウト・マスク・レプリカ』とは違い、かなり聴きやすいブルース・ロックだ。とはいえ、同時代のブルース・ロックに比べると、ステレオ・タイプでないイマジネイティブなセンスが光ってる。そして、次も何か面白い事をやってくれそうという期待感を感じさせるものだ。(実際、そのようになるのだが…。)意外かもしれないが、ライ・クーダーがアレンジとギターで参加した曲が数曲ある。 (さらに…)

ウィーン『12 Golden Country Greats』(1996)変態ポップ・デュオ、ウィーンによる傑作カントリーロック・アルバム。

ウィーンというのは、ディーン・ウィーンとジーン・ウィーンという、血のつながりのない義兄弟からなるデュオで(なんじゃ、そりゃ)、4作目の『Chocolate and Cheese』(1994)ではバンドも従えるようになった。

この作品ではなんでも、 (さらに…)

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