ウィーン『12 Golden Country Greats』(1996)
2009年10月4日 (日曜日)
変態ポップ・デュオ、ウィーンによる傑作カントリーロック・アルバム。
ウィーンというのは、ディーン・ウィーンとジーン・ウィーンという、血のつながりのない義兄弟からなるデュオで(なんじゃ、そりゃ)、4作目の『Chocolate and Cheese』(1994)ではバンドも従えるようになった。
この作品ではなんでも、テネシーまで赴き現地のミュージシャンを起用したそうだ。そういうわけで、カントリーではお馴染みのスティール・ギター、フィドル、マンドリン、ドブロなどの楽器が使われている。
僕はスティール・ギターの音が好きなので、ポワーンっていう音色が聞こえるだけで、うっとりしてしまう。
それで内容なのだが、これが大変旨いのだ。他の作品での変態性というか毒はかなり抑えられて、非常にセンス良くまとめられている。まあ、他の作品もある意味センスは良いのだが、この作品は一般的な美的感覚としてセンスが良いと思う。
「俺たち、ホントはこんな音楽もできるんだぜっ」ってウィーンが言ってる姿が目に浮かぶ。
とにかく、この人たちのポップセンスは絶品。10年か15年に1回くらいはこんなアルバムを作って欲しいくらい。もう、僕の大好物だよ。
ウィーンは「軟体動物の宴」が好きです。
おお、軟体動物の宴ですかっ、
マニアックですな〜。