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好きな音楽紹介や日記

シー・アンド・ケイク『Oui』(2000)

2010年1月22日 (金曜日)
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img_100121ツタヤのポスト・ロックコーナーを眺めていたら目に止まったので、借りて聴いてみたら凄くよかった。

実はシー・アンド・ケイクを初めて聴いたのは、本作の前作にあたる『The Fawn』だった。確かミュージック・マガジンだったと思うが、発表当時、輸入盤レビューで紹介されていて、ジョン・マッケンタイアの在籍するバンドということで買ってみたのだった。でもあまり気に入らず、結局下取りにだしてしまった。

その時の印象としては、なんか音が悪くてバランスも欠いて、聴いてて疲れるというものだった。シカゴ音響派の流れで聴いたわけだから、当然、響きが良く心地よいサウンドを望んでたのに期待外れだった。

今回、『Oui』を気に入ったので、改めて『The Fawn』を買い直してみた。もうだいぶ前のことで当時の印象もおぼろげだし、聴き直したら、実はイイなんてこともありうるなと思ったから。

それで感想なんだけど、当時の印象は間違ってなかったことを確認した。やはり音像が安っぽい。でも、音楽じたいは面白いなぁと思った。『Oui』でこのバンドとその音楽を好きになった後だから、ちゃんと聴いてあげようという気持ちになってたのが大きいと思う。

それで、本題の『Oui』なんだけど、『The Fawn』の欠点であった、中身の音楽と聴覚的な手触りの不一致が解消されて、非常に訴求力を持った音楽に仕上がっている。エンジニアを兼ねているマッケンタイアは、この間にだいぶ腕を上げたのだなぁと思った。

この作品を聴いた時、たまたまカフェオーレを飲みながら、プリンを食べていたんだけど、妙にその状況や気分にあうなぁというのが第一印象だった。それと、すこぶるモダンな感じを受けた。聴き終わったあと、ライナーノーツを読んだら、モダン・ファニチャーに例えられていて、言い得て妙だなぁと感心してしまった。うん、うん、そんな感じ!僕の言うこと何もなし(笑)

結局その後、中古やレンタルでほとんどの作品を集めてしまった。ボーカルで中心人物のサム・プレコップがこのバンドの前にやっていたシュリンプ・ボートも聴いてみたけど、こちらも面白かった。いやはや、このサム・プレコップという人はユニークなセンスの持ち主ですな〜。

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この投稿は 2010年1月22日 金曜日 2:29 PM に ロック/ポップ全般 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 コメントを残すか、ご自分のサイトからトラックバックすることができます。

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