ウィルコ『Yankee Hotel Foxtrot』(2002)
2009年12月21日 (月曜日)
久々の更新。いやぁ、ブログを始めた時は意気込んでたけど、ペースが落ちてきてしまった。やはり常に意識して何かを書こうと思ってないと途絶えてしまうね。
それでこれは、オルタナ・カントリー・バンド、ウィルコの2002年の作品。僕はウィルコについては良く知らないが、この作品はジム・オルークがミックスをした作品ということで聴いてみた。
これは一言でいって幸福な作品だ。ウィルコとオルークの個性がめでたく結婚して産み落とされたような感じといえば良いだろうか。
まず1曲目のインパクトが凄い。オルークの構築的な音響は建造物をイメージさせるし、そこに気だるいボーカルが絡んでくる。まるでスクリーンに投射された映像でも見ているかのような異空間。終盤のピアノが醸し出す浮遊感は、なんだかジミヘンのクロスタウン・トラフィックを思い出してしまうなぁ。
他の曲もすごく良くて、豪快なサウンドなのだけど、なにか繊細さも兼ね備えたようなバンドサウンド。それにボーカルがなんだか青春を感じさせる声をしてる。自信があるような、ないような、そんな声。何歳なんだろう。
ウィルコのバンドパワーとオルークの音響センスが見事に融和した傑作。ホント、もっと前に聴いておけば良かったよ。
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