ザッパ必聴盤5選『オン・ステージVol.2』

1974年のヘルシンキでのライブを、CD2枚組に完全収録したもの。なんといっても、ライブの最初から最後までとおして聴けるのがうれしい。メンバーはワン・サイズ・マザーズのコア・メンバーという人気布陣。

まずは、スローテンポな「タッシュ・タッシュ・タッシュ」ではじまる。ゆるやかな曲調のなかで、ときおり暴発するキーボードとギターが、このあとの高まりを予感させる。そして、3曲目「インカ・ローズ」でグンっとテンポがあがり、怒濤のインスト爆走がはじめる。

ライブ全編をつうじて、ザッパのギターは激しいし、ルースのマリンバはかわいいし、肺炎を患ってたという(ホントか!)ナポレオン・マーフィー・ブロックのサックスはいかしてるしで、もう、これを聴きとおすと、満腹中枢はみたされて、「今日はもういいや」という気分になる。20分を超す大作「デュプリーズの天国」なんていうプログレファンが喜びそうな曲もあるから、その手の人には激スメだ。

ザッパ自身も、このときのライブを「たいへん楽しい一夜だった」という感想をのべている。CD二枚組、2時間2分52秒。

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オン・ステージVol.2の曲名 アマゾン