ザッパ作品紹介/ジャスト・アナザー・バンド・フロム・L.A.

1971年8月7日、LAのUCLAで録音されたライブ盤。タートル・マザーズ期最後の作品。

おもちゃっぽいファニー・サウンドが素敵。個人的にフロー&エディとファニー・サウンドの組み合わせは大好きだ。

24分に及ぶ大作「ビリー・ザ・マウンテン」は、当時の南カルフォルニアのTVや風俗がネタになったロック・ミュージカルで、話の内容自体は分かりづらい。しかし、ザッパの音楽の場合、おしゃべりと音はいつも等価に扱われているので、こちらもそのような態度で聴くのが望ましい。前述したが、フロー&エディとファニー・サウンドは好きなので、ただ聞いてるだけでも、けっこう楽しめる。また、この曲は、後の「グレッガリー・ペッカリー」(『スタジオ・タン』収録)への布石とも捉えられる。

残りの4曲は聴きやすく、熱いロックを堪能できる。

『アブソリュートリー・フリー』収録の「コール・エニー・ベジタブル」はソリッドなロックで素晴らしい。また『アンクル・ミート』収録の「ドッグ・ブレス」が、強力なロックとなって蘇ってるのも嬉しい。後半のコーラスからザッパのソロに繋がる流れは非常にホット。

個人的には、CD時代なのだから、ワン・サイズ・マザーズの『オン・ステージ VOL.2』にあたるような、ワン・ステージを完全収録したような音源で味わってみたい。

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ジャスト・アナザー・バンド・フロム・L.A.の曲名 アマゾン