ザッパ作品紹介/オーケストラル・フェイヴァリッツ

本来はボックス・セット『レザー』として発表されるはずだったもので、ザッパに許可なく発売されたもの。「レザー3部作」の最後の作品で、ジャケットのアートワークはゲイリー・パンター。

メンバーは、ザッパ(g)、デイブ・パーラート(b)、テリー・ボッジオ(ds)、エミール・リチャーズ(per)とマイケル・ジーロットの指揮するオーケストラで、総勢37名のミュージシャンで演奏されている。1975年、ロサンゼルス録音。

『200モーテルズ』収録の「ストリクトリー・ジェンティール」「ボーガス・ポンプ」や、『アブソリュートリー・フリー』収録の「デューク・オブ・プルーンズ」の再演がされている。また、「ストリクトリー〜」「ボーガス〜」「ペドロズ・ダウリー」は、後に『ロンドン・シンフォニー・オーケストラ VOL. 1&2』でも再演される。

全体的な印象としては、穏やかで微笑ましい音空間といった感じ。

トンマというか、アホっぽいというか、ユーモアを感じさせる部分がかなりあり、このへんは好みの分かれるところかもしれない。あまり人気のないアルバムのようだが、繰り返し聞いていると、そのアホっぽいところも含めて好きになってしまう。はじめ好きじゃなかったジャケ画も、「これ、合ってるじゃん」と思うようになってくる。

他のザッパ作品と聴き比べると、面白みが増してくることうけあいな好盤。

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オーケストラル・フェイヴァリッツの曲名 アマゾン