ザッパ作品紹介/オン・ステージ VOL.5

Disc 1
オリジナル・マザーズのレア音源集、全25曲。オリジナル・マザーズの空気感を思う存分味わえる、ファン垂涎間違いなしのブツになっている。リトル・フィートのローウェル・ジョージ在籍時の音源も収録されている。

そのローウェル・ジョージがリード・ヴォーカルをとるブルース・ロック、「ヒア・ライズ・ラブ」や『フリーク・アウト』収録の「トラブル・エブリ・デイ」は、気だるくムーディーでカッコイイ。

個人的には「ベイクド・ビーン・ブギー」が、ザッパのギター炸裂のジャズ風ロックで大好き。このような演奏を、死ぬほど聴きたいと願わずにはいられない。

ビーフ・ハートの『トラウト・マスク・レプリカ』収録の、「ブリンプ」の元ネタも収録。

これに飽き足らない方は68年のライブ、『アヘッド・オブ・ゼア・タイム』をオススメします。

Disc 2
1982年のヨーロッパ・ツアーからの音源。ハイテク・バンドはいたって快調。その演奏からは、なにか余裕というか、しなやかさを感じ、既出の曲もノリやテイストが違うので面白い。

メンバーを挙げておくと、ザッパ(g/vo)、レイ・ホワイト(g/vo)、スティーブ・ヴァイ(stunt g)、トミー・マーズ(key/vo)、ボビー・マーティン(key/sax/vo)、エド・マン(per)、スコット・チュニス(b)、チャド・ワッカーマン(ds)。

1曲目は『ティンゼル・タウン・リベリオン』収録の「イージー・ミート」で幕を開ける。しょっぱなから、もう、きらびやかなハイパー・ロック全開で、60年代のザッパから、年代順に音楽変遷を想起しながら聴くと、随分な境地にきたなぁ、などと感慨深いものを感じる。

個人的には4曲目の「モッジオ」が大好きで、1度聴くと10回くらいリピートして聴いてしまう。軽やかにエキサイティングしてる素敵な曲だ。

おなじみの「RDNZL」や「パウンド・フォー・ブラウン」、「ブラック・ペイジ」なども、今までにない色彩で、ザッパの自由闊達なセンスを改めて楽しめる。

他の時期のバンドのテイクが混じらないので、統一感があって聴きやすいライブ盤だ。

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オン・ステージ VOL.5の曲名 アマゾン