ザッパ作品紹介/ジャズ・フロム・ヘル

ギターインスト「セント・エティンヌ」を除き、全編シンクラヴィアにて制作された傑作&問題作。発表当時は「冷たい」とか「人間性に欠ける」などの酷評があり、評価が二分したようだが、1988年にはグラミーを受賞している。

内容はまさしく、ザッパの脳ミソの中が炸裂したハイパーワールドだ。

「ナイト・スクール」は“ようこそ、電脳世界へ”、と向かい入れてくれてるような、エレガントで楽しい曲。聴いていると気持ちがウキウキと弾んでくる。

「ザ・ベルトウェイ・バンディッツ」は、これぞ電脳音楽というべきか。今にも脳が踊りだすかのような音が充満してる。ねじれた3次元世界のような陶酔感を味わえる曲だ。

「G-スポット・トルネイド」はすごくカッコイイ。タイトルどおりの刺激的な音世界だ。とめどなく愉快な音が溢れ出てくる。これは間違いなく必聴曲だろう。

ラストの「マッサージオ・ガローア」はなにやらキョーレツ。未確認異星人が地球を襲ってくるような世紀末なイメージが沸々と浮かんでくる。

それにしてもザッパって、ホントに色々楽しませてくれる。このような異色作品を発表していたことを、今となると感謝するばかりだ。ぜひ、聴いてみてください。

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ジャズ・フロム・ヘルの曲名 アマゾン