ジゼリ・ヂ・サンチ『ジゼリ・ヂ・サンチ』(2010)
2012年10月8日 (月曜日)
ブラジル南東部の港町ポルト・アレグレを活動拠点とする女性SSW、ジゼリ・ヂ・サンチのデビュー作。2010年発売ということだけれど、日本盤は2011年12月に発売し、わたしは年明けの1月にたまたまタワレコで試聴したら、とっても気に入ってしまってその場ですぐ購入してきた。
まず1曲目のイントロを聴いただけで、即ハートを鷲掴みされ、チェロ、バイオリン、ビオラといったストリングスに包容感あるリズム、それにジゼリの暖かい声でもう参りましたって感じ。ギターソロからピアノソロに続き、ストリングスが盛りあげていくところは、情感溢れて素敵ですね。
日本盤の帯には「ジャジーでメロウなモダンサンバの傑作。洗練を極めた感動の1枚です。」と書いてあるのだけれど、まったくその通りで、一言で形容するとしたら、やはりエレガントという言葉に尽きるだろう。
サンバというとカーニバルだったりダンスだったりを思い浮かべるけれど、そういうエキゾチックさよりも、ジゼリ固有の優美なセンスが際立っていて、そこにわたしの琴線が触れたのだろうなという気がしている。とにかくメロディーが美しいし、メロウで暖かい音空間が優しく包み込んでくれるといった感じ。
どんなジャンルかよりも“誰の音楽”かということが肝心なんだなと改めて思い起こさせてくれる。暖かく上品な音楽なので、日が差し込むお洒落な部屋でのんびりと腰を落ち着けて聴いてみたいな。
1曲目の「Chama-me」がOKならアルバムも買いですよ。
この投稿は 2012年10月8日 月曜日 10:33 PM に ワールド・ミュージック カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。
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