トニー・ジョー・ホワイト『The Train I’m On』(1972)
2009年9月22日 (火曜日)
スワンプ・ロックの雄、トニー・ジョー・ホワイトの72年作。スワンプとはアメリカ南部の湿地帯を指す言葉で、R&B、ブルース、カントリー、ゴスペルなどアメリカ南部をルーツとした音楽をごった煮してできたロックをスワンプ・ロックというのだそうだ。
僕はこの手の音楽が大好きで、レオン・ラッセルやストーンズの『メインストリートのならず者』などは好んでよく聴いていたけど、このトニー・ジョー・ホワイトは昔、ベスト盤を買ったことがあったもののピンとこず、そのCDを手放したことがあった。でも、ちょっと気が向いたときに本作を買ってみたら、これが凄く良かった。
ねちっこくて湿り気のあるサウンドにソウルフルな歌声。こういう音楽を聴いてるとホッとするんだよね。なんだか田舎の素朴でガッチリした男にでもなったような気になってくる。
ただ、こういう音楽は好きだからか、聴いてすぐに「イイー」と思ってしまうので、かえって頻繁に聴かなかったりする。また気が向いたときに聴こうってなってしまうのだ。そういうわけで、実はたいして聴いていなかったりする。(でも、中身はイイですよ。)
そういうわけで、あまりどんな曲が入ってたかも憶えてないのだけど、今、聴きかえしてみると3曲目「IF I EVER SAW A GOOD THING」のサックスが胸に染み入るし、6曲目の「Even Trolls Love Rock & Roll」はやたらファンキーで最高と思ってしまう。
それにしても、このお腹にくるリズムはイイなぁ。癖になります。