フランク・ザッパは、日常から非日常に跳躍する、豊かな想像力と、それを抽象芸術として、音楽作品に具現化する表現力に秀でた、偉大なアーティストです。その音楽活動は多岐にわたり、オリジナル・アルバムは60枚近くあります。ロック、ジャズ、ブルース、R&B、ドゥーワップ、ミュージック・コンクレート、現代音楽など、その音楽的ボキャブラリは、はかり知れないものがあります。そんな多様なザッパ・ミュージックを、一人でも多くのひとに知ってもらいたいと思い、このサイトを開設しました。名前は聞いたことがあるけれど、音楽は聞いたことがない、という人の一人でも、CDショップに、買いに走っていただければ、サイト制作者としては望外の喜びです。
本名はフランク・ヴィンセント・ザッパ。1940年12月21日、アメリカ合衆国、メリーランド州ボルチモアに生まれる。現代音楽とR&Bを並列に聞いて育つ。最初に覚えた楽器はドラムス。マザーズの前身バンド、ザ・ソウル・ジャイアンツに加入。1964年の母の日、ザ・ソウル・ジャイアンツはザ・マザーズに正式改名。1965年11月、ウィスキー・ア・ゴー・ゴーに出演中のところを、MGMのプロデューサー、トム・ウィルソンに見いだされる。レコード会社からの要請でバンド名をザ・マザーズからザ・マザーズ・オブ・インヴェンションに改名。1966年8月、デビュー作『フリーク・アウト!』発表。以後、膨大な音楽人生を送る。1993年、前立腺癌で死去。