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自重に着目した、Mac用音楽再生ソフト AnotherZerone Streaming

2015年7月26日 (日曜日)
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Mac用の音楽再生ソフトは、割と有名で普及している人気ソフトから、ネット検索すると名前は出てくるものの、あまり評判を聞かないものまでいくつかある。今回はPCMの再生に限定したMac用音楽再生ソフト、AnotherZerone Streamingの解説をしよう。

Mac用音楽再生ソフト AnotherZerone Streaming
ピュアインストール版 AnotherZerone SD

■自重に着目した、Mac用音楽再生ソフト

PCオーディオでは、たくさんソフトウェアを起動してると音が悪くなると言われてる。システムへの負荷を減らした方が良いという事なんだろうけれど、それなら再生ソフトは軽量にすべきだろう。再生ソフト自体の起動も負荷になるのだから。こんな発想のもとで造られたのが、AnotherZerone StreamingというMac用音楽再生ソフトだ。

具体的には、楽曲選択の操作画面と再生機能を別々のアプリケーションとして、完全分離。操作画面でプレイリストを作成すると、テキストファイルとして保存される。このテキストファイルを読み込んで、AnotherZerone Streamingで音楽再生されるという仕組みになっている。

だから、再生中は操作画面を終了させることができる。Macの高音質コマンドとして知られるafplayから、ターミナル画面を排除、その分の負荷を削減し、ギャップレス再生ができるようになったものと言えば分かりやすいだろうか。

さらに、再生のみに機能を絞り込んで、軽量化しているのも特徴だ。再生可能フォーマットは、リニアPCMのみに限定。一時停止/トラック移動/音量調節/曲名表示機能などを一切排除。自動サンプルレート切換え機能などもあえて非搭載にしている。ただしその制約として、プレイリストは、同一のオーディオ・ファイル・フォーマット、同一のサンプリングレート/サンプリングビット数のみ再生可能となっている。

基本的には、CDにしてもハイレゾにしても、アルバム単位で楽しむ目的を重視している。アルバムなら各曲で同一のスペックのため、自動サンプルレート切換え機能も必要ない。非搭載にして軽量化に努めた方が良いだろうという考えだ。

■再生中のメモリー使用量を一定に保った、安定した音質

音楽再生ソフトは再生中のメモリー使用量の多少によって、音質が変わってくる。多く使うと音質は軟らかくなっていき、使いすぎるとぼやけてくる。だから、楽曲データをいったん丸ごとメモリーに読み込んで、そのメモリー領域にアクセスして出力するメモリーベース再生だと、楽曲の再生時間(ファイルサイズ)でプレーヤー自体の音質が変わってしまうという問題があった。

これは、音楽鑑賞を楽しむには致命的ともいえる現象で、聴く楽曲によって音質が変わってしまうため、セッティングが定まらないという問題を生んでしまう。特にハイレゾ再生になると、同一楽曲でファイルサイズが数倍になるので、楽曲データを丸ごと読み込む方式だと、プレーヤー自体の音質が変動してしまうという問題を抱えていた。これでは、CDとハイレゾの聴き較べなどには支障をきたすだろう。

そこで、AnotherZerone Streamingでは再生中のメモリー使用量を一定に保つようにしている。また、環境設定を変更することでメモリー使用量の調整ができ、結果的にユーザーが意識的に音質の硬軟を調整できるようになっている。

このことによって、再生する楽曲によって音像感が毎回異なってしまうという偶然性や曖昧さを排除し、リスナーが音楽鑑賞に専念できるのである。

■CD・ハイレゾDVD-ROMの直接再生とファイル再生の両用ソフト

MacでディスクドライブにCDを入れると、楽曲データはAIFF-Cファイル(無圧縮リトルエンディアンPCMデータ)として認識される。AnotherZerone StreamingはMacのこの機能を利用して、CDのデータをファイル再生している。だから、リッピングしたファイルを再生するのと全く同じプログラムが動いていることになる。

動いているプログラムが同じだと、CD直接再生(CDストリーミング再生)とリッピングしたファイルの再生の聴き較べをしたい時は好都合だ。これが、両者で異なるプログラムが内部で動いている場合は、やっかいだ。プログラムの違いで音質が変動する可能性もあり、比較や判断がしづらい。

なお、オーディオファイルのコピーに特化した軽量ファイルコピーソフト、ZeroneCopyを付録しているので、CDやハイレゾDVD-ROMの取り込みも行えるようになっている。

■ダウンロード版(無料)とピュアインストール版(有料)が用意されている。

ダウンロード版とピュアインストール版はプログラムそのものは全く同じものとなる。では、なにが異なるかというと、Macにインストールするまでの導入経路が異なる。

オーディオファイルはコピーすると音質が変化(一般的には劣化)すると言われているし実際そうだけれど、音楽再生ソフトもコピーすると変化(劣化)する。単なるコピー以外に、アーカイブ化や展開など読込みと書出し処理が行われると、そのつど世代落ちとなり音質劣化が進んでしまうのだ。

ダウンロード版は、アプリケーションファイルのアーカイブ化やサーバーへのアップロード、ダウンロードなど導入経路が長いので、音質劣化が著しい。そこで、Xcode(Mac用開発ソフト)からSDHCカードにアプリケーションファイルと専用インストーラーを直接書き出し。SDHCカードからMacにインストールすることで、導入経路の短縮化、音質改善をはかったものがピュアインストール版となる。このピュアインストール版は「AnotherZerone SD」という商品名で、Amazonで購入できるようになっている。

 width=ピュアインストール版はAmazonで購入できる。

■最後に、AnotherZerone Streamingの視点

音源にしても音楽再生ソフトにしても、入手するまでの過程に着目すると、再生方法のみを抽出して「○○だから○○より○○の方が音が良い」式の説明が必ずしも、当たらなくなってくると思う。例えばリッピングしたファイルは、リッピングソフトで書出し・記録する際にマシンの電磁波ノイズの影響を受けてる。実際、Macに電磁波吸収シートを当ててリッピングすると音は変わる。それなら、ダメージを受けたデータの再生よりも、回転系のデメリットがあったとしても、CDやDVD-ROMを直接再生する方がまだ良いのじゃないの、という別の視点が生まれてくる。AnotherZerone Streamingはそんな視点に貫かれたソフトだ。

Mac用音楽再生ソフト AnotherZerone Streaming
ピュアインストール版 AnotherZerone SD

以上、AnotherZerone Streamingの解説をしてみた。ピュアインストール版については、ダウンロード版よりもクリアな音質となる貴重品なので、入手可能なうちに手に入れておいた方が良いと思いますよ。特に専用インストーラーが第一世代ファイルというところが重要で、これによって高品位なインストールを実現しています。このような試みはおそらく、まだ誰もやっていないでしょう。ぜひ、この機会をお見逃しなく!!

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この投稿は 2015年7月26日 日曜日 11:58 AM に オーディオ カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。

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